煮物を作っていると、具材が柔らかくなったので味見をしてみたら、全く味が染みていないことってけっこうありますよね。
見た目も薄くて、味もぼんやりしていて、美味しくないと感じることもあるでしょう。
そんな時でも心配ありません。しっかり対処すれば、美味しい煮物に仕上げることができます。
今回は、煮物の味が薄い時の対処法をご紹介します。
ちょっとした工夫で、美味しい煮物が作れますので、諦めずに手直ししてみてくださいね。
煮物の味が薄い時
煮物の味が薄い時にできる対処法は、以下の3つです。
状況に応じて、試してみてくださいね。
時間をおいて冷ましてみる
煮汁の味がしっかりしているのに、具材に味が染み込まないときは、少し時間を置いてみましょう。
野菜などの具材は、煮ているときに水分が外に出ますが、冷めると逆に水分を吸収します。冷ますことで、煮汁が具材にしっかりと染み込むので、冷めるまで時間をおいてください。
2日目の煮物が美味しいというのはよく知られています。それと同じように、一度冷ますことは煮物の味を濃くするのに効果的です。
私は煮物やおでんなど、味をしっかりと染み込ませたい料理を午前中に作って、夜まで置いておきます。そうすることで、夜にはしっかりと味の染みた煮物が楽しめます。
煮汁を少なくする
煮物を作っていると、野菜などから水分が出て煮汁の味が薄まってしまうことがあります。
特に、水分が多く出る葉物野菜が入る場合は、初めは少し味が濃いかな?と思うくらいに調味料を調節しても構いません。
野菜から出る水分で煮汁が薄くなってしまった場合は、鍋の蓋を開けたまま、弱火でコトコトと煮汁が少なくなるまで煮ましょう。
煮崩れが気になる具材は、一旦取り出しておいても問題ありません。
煮汁が少なくなることで、汁にとろみや照りが出て、具材にもよく絡むので、美味しい煮物に仕上がります。
調味料を足す
煮汁の味が薄いと感じた時は、調味料を足して調整しましょう。
醤油、みりん、酒を1:1:1の割合で混ぜたものを少量ずつ加えて、味を見ながら調整します。
甘めの味が好きな方は、砂糖を加えると良いでしょう。
調味料を追加したら、弱火でしばらく煮込んでください。
料理に慣れている方は、味見をして「砂糖が足りないかな?」とか「醤油を少し足そう」と調整するのも良いです。
しかし、初心者の方は、調味料を同じ分量で混ぜたものを足す方が失敗が少ないです。
バラバラに調味料を追加すると、味のバランスが崩れ、どんどん調味料を追加する羽目になり、結局味がわからなくなってしまうことがあります。
簡単に味が決まる調味料
煮物の味が決まらない時は、市販のタレを使うのも一つの方法です。
市販のタレは、分量通りの水と一緒に入れるだけで、簡単に美味しい味が決まります。
おすすめの市販のタレは以下の通りです。
これらは煮物でよく使われる調味料です。
私も、煮浸しを作る時は「めんつゆ+砂糖+水」で手軽に作っています。簡単なのに、とても美味しく仕上がります。
甘辛いしっかりした味付けの煮物には、すきやきのタレがおすすめです。例えば、牛肉とゴボウのしぐれ煮や肉じゃがも簡単に味が決まり、美味しい煮物になります。
白だしは上品な味の煮物を作るのに適しています。煮物以外にも、だし巻き卵やお吸い物、浅漬けにも使え、非常に万能な調味料です。
市販のタレを使えば、失敗することなく簡単に美味しい煮物が作れますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
煮物の味が薄い時にできる対処方法を3つご紹介しました。
時間があるときは、ゆっくり冷まして味を染み込ませるのが最も効果的です。次からは、午前中や前日に作っておくと、確実に美味しい煮物を食卓に出すことができます。
具材から水分が多く出てしまったり、調味料が少なかったりして薄味になる場合は、調味料を少しずつ足しましょう。めんつゆやすきやきのタレなどを少量ずつ加え、味を調整してください。
調味料を足した後も、弱火でコトコトと煮込み、味を染み込ませるようにしましょう。