マジックテープの粘着力が低下して、くっつかなくなることはよくありますよね。靴や傘、洋服などに使われているマジックテープが劣化すると、他の部分がまだ使えるのに、それだけの理由で使えなくなるのは本当に悔しいものです。
もしマジックテープさえ修復できれば、まだまだ使えるアイテムが再び活躍できるでしょう。そこで今回は、マジックテープの粘着力を回復させる方法と、簡単にマジックテープを交換する方法を紹介します。
マジックテープの粘着力低下の原因とは？
まずは、マジックテープの粘着力が本当に落ちているかを確認しましょう！
粘着力が低下する原因として、以下の3つが考えられます。
1. ゴミが絡まっている
マジックテープを使っていると、ゴミが絡まることはよくあります。これにより粘着力が低下してしまいます。
2. ループがすべて切れている
マジックテープには、柔らかいループ面（メス）と少し硬いフック面（オス）の2種類があります。フック面がループを引っかけることで粘着力を発揮する仕組みですが、ループ面が切れてループが無くなると、引っかかりがなくなり粘着力が低下します。新品のループ面は全く毛羽立っていません。
3. フックが伸びきっている
一方で、かぎ針状のフック面のフック部分が伸びきってしまう場合もあります。この状態では、ループ面に引っかからず、粘着力が失われてしまいます。
マジックテープを復活させる方法
マジックテープがくっつかない原因が分かれば、それに合わせて対処しましょう。
ゴミが絡まっている場合
ゴミが絡まっている場合は、まずゴミを取り除きましょう。
フック面にゴミが付着している場合
フック面にゴミが付着している場合、以下のアイテムを使って取り除きましょう。
- ピンセット
- 爪楊枝
- ガムテープ
- セロハンテープ
- 歯ブラシ
ピンセットでゴミをつまんだり、歯ブラシで軽くこすって取り除くのが簡単です^^
取り除きにくい場合は、ガムテープやセロハンテープで軽く押し付けてゴミを取り出します。ただし、テープを使う際はフック面を潰さないように、優しく扱ってください。
ループ面にゴミが絡まっているとき
ループ面にゴミが絡まっている場合、以下の方法で取り除くことができます。
- コロコロ（粘着テープ）
- ペット用ブラシ
- くし
コロコロが最も手軽ですが、くしやペット用ブラシを使ってゴミを掻き出すことも可能です。力を入れすぎるとループがちぎれる恐れがあるので、優しく丁寧に取り除きましょう。
ループ面が切れている場合
ゴミを取り除いても粘着力が回復しない場合は、ループ面が劣化していないか確認しましょう。ループ面がぼさぼさになっている可能性があります。
できれば、まだ粘着力が残っている他のマジックテープのフック面と合わせてみて、くっつくかどうかをチェックしてみてください。もしくっつかない場合は、ループ面が劣化して粘着力が弱くなっていると考えられます。
ループ面がひどくダメージを受けている場合は、修復が難しく、すでに寿命を迎えていると考えられます。その場合は、新しいものと交換する必要があります。
フック面にゴミがある場合
ループ面の交換方法
マジックテープが簡単に縫い付けられるアイテム（例えば傘の留め具など）では、古いマジックテープの縫い目を切り、新しいものを縫い付けるだけで修理できます。マジックテープは100円ショップで手に入りますし、白と黒の2色が揃っているので、ほとんどのアイテムに対応可能です^^
ただし、子供靴など、縫い付けが難しいアイテムにはマジックテープが使われていることがあります。この場合でも、手芸用ボンドを使えば簡単に取り替えることができます。
フック面が伸びきっている場合
フック面が伸びきっている場合、最も手軽で確実なのは取り替えることです。
アイロンやドライヤーの熱でフックを元に戻そうとする方法もありますが、アイロンの高温ではすぐに溶けてしまい危険です。ドライヤーを使う場合は長時間の使用が必要です。
そのため、フック面を交換するのが最も手軽で確実な方法です。縫い付けられる場合は、縫い替えるのが一番ですが、無理な場合はボンドを使って固定することもできます。
フック面の交換には、フックを切るのが難しいため、もしマジックテープを取り外すのが可能であれば、古いテープを取り除いた後、新しいマジックテープをボンドで取り付けると良いでしょう。縫い目をほどいて取り外すのが難しい場合は、たっぷりのボンドでフック面を切らずに新しいテープを貼り付けることもできます。
フック面が非常に厚い場合は、ループ面と同様に一部のフックを切り取って平らにしてから、新しいマジックテープをボンドでしっかりと取り付けましょう。フック面を切る際は、先のとがった細いハサミを使うと作業がしやすいです。
また、傘の紐のように、マジックテープの位置が多少ずれても問題ない場合は、元のマジックテープの横に新しいものを取り付けても問題ありません。
マジックテープを長持ちさせる方法
マジックテープが復活したら、次はその粘着力を長持ちさせるために気を付けて使いましょう。
マジックテープを長持ちさせるためには、以下の3つのポイントに注意すると良いです。
- 使わないときはくっつけておく
マジックテープが開いたままだと、ゴミや埃が付着してしまいます。使わないときもマジックテープをくっつけておくことで、ほこりやゴミが付くのを防げます。
- 洗濯する際はネットに入れる
洗濯中にもゴミや埃が付く可能性があるため、マジックテープをくっつけた状態でネットに入れて洗濯しましょう。
- 剥がすときは丁寧に
マジックテープを剥がす際に勢いよくベリッと剥がすと、粘着面が劣化しやすくなります。丁寧にゆっくり剥がすことで、粘着面の劣化を遅らせることができます。特に子供は勢いよく剥がしがちなので、ゆっくり丁寧に剥がすように教えてあげると、ループ面が長持ちします。
【まとめ】
マジックテープの復活方法についてご紹介しました。
「ゴミを取り除く」だけでは粘着力が回復しない場合は、マジックテープの交換が必要です。
しかし、ボンドを使えば簡単に交換できるので、ぜひ試してみてください。
