書類の整理や保管に2穴ファイルはよく使われます。しかし、「穴あけパンチが見当たらない!」ということもありますよね。
そのような時に新しいパンチをすぐに買うのは大変ですが、家にあるもので代用できたら便利です。
今回は、そんな時に役立つ「穴あけパンチの代替方法」をご紹介します。
パンチがない時も困らないように、これらの方法を覚えておきましょう。
紙に穴を開けるための7つの便利な方法
穴あけパンチの代わりに使える道具には、先の尖ったものや特定のアイテムがあります。
パンチのように一度にきれいに2つの穴を開けるのは難しいかもしれませんが、ファイル用の穴を作ることはできます。
それでは、どのようなアイテムが代用できるかを見ていきましょう。
厚紙用穴あけ器
厚紙専用の穴あけ器は、厚い紙や紙の束に穴を開けるための道具です。家庭にはあまりないかもしれませんが、職場では見かけることがあります。
この道具を使えば、通常の穴あけパンチの代わりとしても利用できます。針が長くて太いので、一度に多くの紙に穴を開けることができ、非常に実用的です。
【準備するもの】
- マーカー
- バインダークリップ
- カッティングボードやゴムシートなどの保護用下敷き
【手順】
- 穴を開けたい紙を下敷きの上に置き、バインダークリップで固定します。
- 穴を開ける位置にマーカーで印をつけます。
- 穿孔器を印に合わせ、ゆっくり回転させながら穴を開けます。紙が破れないように注意し、下敷きに当たるまで回転させてください。
- 穴が完全に開いたら、紙を裏返して反対側からも同じ手順で穴を開けます。
ハンドドリルで紙に穴を開ける方法
ハンドドリルは、厚紙用の穿孔器と同様に、紙に穴を開ける際の便利な代替手段です。先端が尖っており、金属部分が長いため、一度に多くの紙に穴を開けることができます。
ただし、ハンドドリルは厚紙用穿孔器よりも細いため、穴の大きさによっては何度かドリルを使って穿孔する必要があるかもしれません。
【準備するもの】
- マーキングペン(必要に応じて)
- バインダークリップ
- カッティングボードやゴムマットなど
【手順】
- 穴を開けたい紙や書類をまとめ、バインダークリップで固定します。ダブルクリップを使うとより安定します。
- マーキングペンで穴を開ける位置に印を付けます。
- 下敷きを敷き、その印にハンドドリルの先端を合わせ、ゆっくりと回しながら穴を開けます。
- 穴が小さい場合は、隣にもう一つ穴を開けて徐々に大きくしていきます。
- 穴が十分な大きさになったら、紙の裏側からもドリルを通して均等に仕上げます。
彫刻刀で紙に穴を開ける方法
工作で使われる彫刻刀は、穴あけパンチの代わりとしても役立ちます。
【準備するもの】
- ハンマー
- 挟むファイル
- 厚手のゴムマットや木板
【手順】
- ファイルに挟む紙を用意し、穴を開けたい場所に印をつけます。
- 厚手のゴムマットや木板の上に紙を置き、彫刻刀を垂直に立てます。
- ハンマーで彫刻刀を軽く叩き、半円の切り込みを入れます。
- この半円の切り込みを繋げて円になるようにし、穴を開けます。
- もし上手く穴が開かない場合は、円形に切り込みを追加していくと良いでしょう。
半円形の刃先がある彫刻刀が特に使いやすいですが、なければカーブのあるナイフでも代用できます。
食事用の箸で紙に穴を開ける方法
食事用の箸も、工夫すれば穴あけパンチの代わりとして使うことができます。
ただし、箸は紙に穴を開けるための道具ではないため、力の加減には注意が必要です。
強く押しすぎると、紙が破れたり箸が折れたりすることがあります。
【準備するもの】
- マーカー
- 必要に応じて先が尖った道具
【手順】
- 穴を開けたい場所にマーカーで印をつけます。
- 箸の先端を印に合わせ、適度な力で穴を開けます。一度に多くの紙に穴を開けるのは難しいため、1枚か2枚ずつ開けましょう。
- 穴が開けにくい場合は、先に尖った道具で小さな穴を開け、その後で箸を使って穴を広げていきます。
- 滑り止めの溝がある箸や割り箸は使いにくいので気を付けましょう。
先の尖った鉛筆で穴を開ける方法
鋭く削った鉛筆も、工夫次第で穴あけパンチの代わりに使うことができます。重要なのは、鉛筆をしっかり尖らせておくことと、強く押しすぎないことです。
鉛筆での穴開けは、一度に多くの紙を処理することは難しいので、1枚ずつ行う必要があります。
【準備するもの】
- 厚手で柔らかいスポンジ
- 必要に応じて消しゴム
【手順】
- 鉛筆をしっかり削って先端を尖らせます。
- 穴を開けたい紙をスポンジの上に置き、目印の位置に鉛筆を強く押し込みます。この時、指を傷つけないように注意してください。
- 穴が開いたら、紙に鉛筆の跡が残らないように消しゴムできれいにします。
- 紙がシワになったり破れたりする恐れがあるため、大切な書類には使用しない方が無難です。
プラスドライバーで紙に穴を開ける方法
普段の修理やDIYで使うプラスドライバーも、工夫すれば穴あけパンチの代わりに使えます。先端がわずかに尖っているため、千枚通しやキリほどではありませんが、紙に穴を開けることができます。
【準備するもの】
- 下敷きとして使うゴムマット(あれば)
- マーカー
【手順】
- マーカーで穴を開けたい場所に印をつけます。
- 下敷きの上に紙を置き、プラスドライバーの先端を印に合わせて押し込みます。紙を少し持ち上げながら力を加えると良いでしょう。
- 穴が開いたら、紙を少しずつ動かし、ドライバーの中央部分まで入れたら取り外します。もし穴が小さい場合は、より太いドライバーや他の道具で穴を広げることができます。
- プラスドライバーは種類が多いですが、細めのタイプが適しています。一度に多くの紙を開けるのは難しいので、3枚程度を目安にしてください。
カッターを使って紙に穴を開ける方法
カッターを使えば、時間をかけることで穴あけパンチと同じような穴を開けることができます。カッターは紙を切るのに適しているため、切りにくい、開けにくいという心配はありません。
ただし、複数枚の紙を重ねて穴を開けるのは難しいため、1〜3枚ずつ処理するのが良いでしょう。また、重ねた紙はクリップでしっかり固定して、ずれないようにしましょう。
【準備するもの】
- ゴムマットなどの下敷き
【手順】
- カッターで穴を開けたい位置に小さく×印をつけます。
- ×印を中心に円を描くように切ると、穴が開けられます。
代用品使用時の注意点と避けるべき道具
鉛筆や箸で穴が開けられるなら、尖ったボールペンやシャープペンシルでもできるのではないかと考えるかもしれませんが、これらの道具はあまりお勧めできません。
ボールペンはインクが紙に付着するリスクがあり、シャープペンシルは細すぎて適切な大きさの穴を開けるのが難しいからです。
代用品を使う際には、以下の点に注意してください。
【注意点】
- 先端の危険性
千枚通しやキリ、鉛筆、箸など、先端が尖った道具を使用する際は十分な注意が必要です。特に力を入れすぎると、鉛筆の芯が折れて飛び出したり、自分や他人を傷つける恐れがあります。 - 一度で開かない場合の対処
穴を開ける際に一回でうまくいかないことがあります。箸やドライバーなど先端が丸い道具は、すぐに穴が開かないことがあるため、何度も試すと紙が傷んだり破れることがあります。上手くいかない場合は、他の手段を試すと良いでしょう。
代用品使用時の限界を理解する
これらの代用品は、穴あけパンチがない時の一時的な解決策として有用ですが、穴のサイズや位置が不均一になる可能性や、紙が傷んだり破れるリスクがあります。
特に重要な書類や保存が必要な紙、他人に見せる可能性があるものについては、安全で確実な穴あけパンチを使用することをお勧めします。穴あけパンチは100円ショップでも購入でき、価格も手頃なので、長期的には購入を検討するのが良いでしょう。
まとめ
千枚通しやキリ、彫刻刀などの代用品は有効ですが、完璧な穴を開けるのは難しいです。鉛筆や箸、プラスドライバーでも穴を開けることができますが、仕上がりは不均一になることがあります。カッターナイフを使う方法もありますが、時間がかかるため注意が必要です。
使用時には、自分や他人を傷つけないよう十分に気を付けましょう。もし穴がうまく開かない場合は、他の代用品を試すことで紙をきれいに保つことができます。重要な書類や保存が必要な紙については、穴あけパンチを使うのが最善の方法です。